受け入れ企業様の声
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
今回S社が採用したのは、元実習生であるベトナム人女性5名。新型コロナウイルスに係る帰国困難者への特例措置が適用され、「特定技能者前提の特定活動者」となりました。技能実習時の「電子機器組み立て作業」ではなく「プリント配線板作業」を行うため、1年以内の技能評価試験合格が必須となります。
当社ではすでに中国人実習生を受け入れていましたが、年々ハングリー精神が薄れ、悪い部分を先輩から引き継いでいくようになっていました。そこで今回新しくベトナム人を採用してみようということになりました。初めてのことなので不安はありましたが、実際面接してみるとみんな表情がとても明るく笑顔だったので、「なんとかなるのではないか」というのが第一印象でした。
実習生がいるので、海外人材に対する抵抗はありませんでした。一方、特定技能は未経験の当社で「誰がどうやって技能評価試験に合格させるのか」という不安の声があったのも事実。今後ベトナム人を採用する可能性は十分にあり、1期生が2期生に、2期生が3期生に教えるというよいサイクルを作りたい。1期生である彼女たちをしっかりと育て上げることが私の任務でした。
兎にも角にも、評価試験に合格しないことには話が始まりません。試験自体ほとんど開催されておらず、過去問がない状態でどのように合格させればよいのか悩みました。そして、中国人にとっては簡単だけれどベトナム人にとっては難解な「漢字」という大きな壁が目の前に立ちはだかりました。これまでの方法が通用しないことを痛感しました。
週に2回、就業時間である16時~17時に勉強会を開催しました。文字ばかりで教えてもなかなか理解が進まなかったので、実際の基盤を手に取らせながらひとつずつ丁寧に説明し、まずはイメージさせることにしました。その上で現場を回り、先輩たちの作業を見ながら学んだことを確認することにより、より理解が深まりました。
仕事で使う日本語については覚えてもらうしかないので、前回の授業で学んだ言葉と作業内容をテストで確認するようにしました。テストとはいっても、作業名が書かれたカードを作業手順通りに並べるゲームです。楽しみながら学ぶことを意識しました。最初は考えながらカードを置いていた彼女たちも、回を重ねるごとにスムーズに並べられるようになっていきました。
授業では、各人が担当する工程だけでなく全ての工程について教えています。試験対策ということもありますが、「自分たちの工程の前にたくさんの人が関わって今の工程がある」「自分の工程をきちんとやらないと後の工程に迷惑がかかる」ということを学ぶ場でもあります。チームワークを大切にする人材になってほしいと願っています。
先日、技能評価試験を受けました。結果は5人中3人が合格。不合格の2名もあと一歩の成績でした。日本人社員でも合格できるかどうかわからない内容であったため、彼女たちの評価は高くなりました。不合格の2名についても是非会社に残って欲しいと思っているので、合格に向けた教育を再開する予定です。
とても礼儀正しい彼女たちは、テトの時期にベトナムの伝統的な料理「バインチュン」を日本人社員にふるまってくれました。あまりコミュニケーションが取れていない者に対して、「日本人社員と話すきっかけに渡してみたら?」と他の者がアドバイスをしたようです。
実習生とは異なり製造業の基礎を身に付けていることが大きなメリットでした。職種が違っていても根底にある部分は共通なので。また、従業員の年齢が高めになってきていたので、若い人たちが入ってくれることでフレッシュな雰囲気になりました。
技能実習時の企業での習慣だったのか、仕事が終わると残業の有無の確認も周りへのあいさつもなく、そのまま帰ってしまったことがありました。また、慣れてくると仕事中におしゃべりをしてしまうこともありました。しかし根はみんな真面目な性格なので、指導すれば是正してくれました。現在は3人、1人、1人の3ヶ所に分かれて仕事をしています。全員が集まる勉強会の時間に、仕事に関するお互いの悩みなどを打ちあけながら、しっかりとコミュニケーションをとっているようです。
問題があった時のレスポンスがスピーディで助かっています。会社の者が直接言うと亀裂が入りそうなことでも、サポート担当者がうまく仲介してくれるので、とても頼れる存在です。
会社の人たちにはとてもよくしてもらっています。特に担当のYさんには心から感謝しています。私たちが理解できるような日本語を選びながら話してもらえるし、勉強の指導も熱心です。私たちのことをいつも気にかけて下さいます。よい方たちに囲まれて、こんな都会で働けることを嬉しく思っています。本当にありがとうございます!
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