受け入れ企業様の声
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
「3年で帰国するのであまり期待していない」というのが受け入れ前の正直な気持ちでした。しかし、受け入れ2~3ヶ月後にはその考えが変わりました。彼らが想像以上に優秀だったのです。日本人社員の中に「自分たちもうかうかしていられない」という危機意識が芽生え、甘えがなくなりました。1期生の2名が半年で社員と変わらない作業をする期待以上の人材であったことが、次の2期生から現在の5期生まで受け入れることに繋がりました。
良くも悪くもほったらかしです(笑)考えずにやってしまった失敗、同じミスの繰り返しについては30分以上怒ることもありますが、そうでなく起こってしまった不良品の発生などを細かく言うことはありません。
プライベートに関してもほぼノータッチです。3期生くらいまでは食事に誘う等色々構っていましたが、今は先輩実習生に面倒を見てもらっています。休みの日くらいは会社と離れて、同世代の友達と過ごす方が良いと考えているからです。
日本語の勉強に関しても「勉強しているのか?」と確認こそすれ強制はしていません。学ぶために日本に来ている実習生に対して会社側が色々やるのも良いとは思いますが、何のために日本に来ているのか自覚させるためには、「子ども扱い」してしまうことは逆効果。本当に困っている時には助けますが、それ以外はできる限りやりたいようにやらせた方が精神的にも安定すると思います。
言葉で表すのは難しいのですが・・・あえて言うのであれば話し方、表情、面接に対する取り組み方、真剣さなど「感じ取れること」で判断しています。面接で明らかに受け答えを準備している人は選びません。また、必ず両親のことについて質問し、子どもの目から親の存在をどのように見ているのかを確認します。「子どもたちのことを第一に考えて頑張っている」「一生懸命育ててもらった」など感謝の気持ちを持っている候補者は見込みがあります。親に対する気持ちが、日本で辛いことがあっても頑張るための原動力になると思います。
これまで10名受け入れましたが、1人だけ失敗したと思う実習生がいます。彼は元々補欠の候補者で、積極的な採用ではありませんでした。合格した優秀な2人のうちの1人が家庭の事情で辞退し、補欠から誰かを選ばなければいけなくなりました。2人以外の印象はほとんどなかったため、消去法で彼が繰り上がったわけです。
実際に受け入れてみると、他と比べて理解力が劣っており、私もよく怒っていました。ベトナム人同士でも何を考えているのかよくわからないと周りの実習生が言っていたので、海外での生活がうまくいかず浮いていたのかもしれません。いつもベトナムに帰りたがっていました。掴みどころのない彼とは理解し合うことができないまま、実習は終わってしまいました。現在は音信不通です。
日本人の社員が少ないので、会話する機会が絶対的に足りていないとは思います。そのような中でも、2・3期生4名のうち2名がN2、1名はN1に合格しました。残業が多く勉強する時間はあまりなかったはずなのに合格したのには、時間ではない何かやり方や秘訣があるのだと思います。
そういえば彼らがいる時、半年くらい週1で家庭教師を雇っていたことがありました。喫茶店に集まって好き勝手に会話をしていただけでしたが、それをきっかけに家でも日本語を勉強していたのでしょうか。家庭教師が25才くらいの綺麗な女性だったからかもしれませんね(笑)
私の車のタイヤがパンクした時のこと。ぺしゃんこのままタイヤ交換に出掛けようとした私を、実習生が引き止めました。空気を入れてくれるというのです。コンプレッサーは会社にありますが、タイヤに合うノズルがありません。一体どうやるのだろうかと見ていると、その辺りに落ちている小さな石を拾い、配管の先にあてながら器用に入れていました。日本人には「道具がないとできない」という固定観念がありますが、ベトナム人の彼ららしい柔軟な発想に驚きました。些細なことではありますが、彼らが仕事の上でも創意工夫できる理由がここにあるのではないかと思える出来事でした。
今までと同じことをやっていても新しいものは何も生まれません。異質なものを入れることによって摩擦や問題が生じることはあるけれど、一方で違う道が開けます。今の時代だからこそ、そういうものを受け入れるべきだと思います。
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