受け入れ企業様の声
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
知り合いの企業が関西技術から実習生の受け入れをしており、その企業が面接をする時に、どういった感じで面接をするのかとか、どういう姿勢で来日しているのかなど、見てみないとわからないので、同行して視察してから受け入れました。現場ではどうやって教えていこうかという不安が多少ありましたが、すでに入国した実習生も見ていたので、実習生が入ってきてからこのくらいにはこれだけの日本語ができるんだな、こういう仕事を任せられるんだな、というイメージが付きました。
面接で行う実技試験を重視しています。実技試験は関西技術独自の内容ですが、実習生の性格を含め仕事ができるかどうかまで一目瞭然です。試験の不合格よりもその過程を見ています。できなくてもこんな個性があるんだなとか、できても過程を見るとウチの会社で働くことは難しいかな、とか。実習生を受け入れて、見るポイントは間違えていなかったと思っていますし、他の実技試験も行っていましたが、今後必要ないと思っています。
1期生の時は「わかった」と言って作業をしていても、わかっていないのは見たらわかるので「わからないことはわからないと言う」ことを徹底しました。そのためには「わからない」と言える雰囲気づくりをしなくてはいけないと思い、コミュニケーションをよく取るようにしました。道具の名前をカタカナで写真と名前とで覚えさせ、作業については“見せて真似させて、細かいところを教える”ようにし、簡単な作業に慣れたころ機械操作等を教えていました。お互い必死だった部分はあると思います。
寮が隣なので、お昼の時間に帰れなくはないのですが、お昼ご飯は必ず一緒に食べるようにしています。実習生とのコミュニケーションだけでなく、健康管理も含めて。1日の中できちんと食べている姿を確認することができるでしょ。ご飯を残していたり、元気がなければ「どうしたんや?」と、声を掛けています。
他に仕事とは別に京都に連れて行ったりということもありましたが、人数も増え、実習生も自転車や電車で多方面に遊びに行っているようですね。今はもう皆、社員の一人となり、馴染んでいます。
言葉は違いますが、作業能力は日本人と変わらず、早い子になると1、2か月で基本ができるようになります。結局はどれだけ意欲をもって仕事に取り組むかという姿勢でしょうか。実習生は日本語も仕事も覚えなくてはいけないという意識があることから、気持ちの入り方が違うのか、日本人よりも覚えるのが早いです。因みに、仕事の内容は実習生だから特別な仕事をしているわけではなく、日本人と同じ仕事をしており、今の1期生は新しく入ってきた日本人を指導しています。
1期生の時は日本語も気を使って話をすることもあり、苦労をしましたが、そのぶん日本語力も高く成長しました。2期生、3期生への指導は普通に話をするスピードで行っており、作業の理解確認は1期生にベトナム語で確認してもらっています。細かい作業に関しても1期生から後輩へ母語で教えてもらうなど、1期生を頼ってしまっています。なので、1期生と比べると2期生、3期生の日本語力は低いかもしれません。でも、1期生はもう少しで帰国なので、今後後輩たちにも頑張ってもらえたらと思います。
“実習生だから特別”といった感じはないです。「ちょっと手伝ってくれ」って言ったら「はいはーい」っていうような感じで違和感なく職員として普通に働いています。溶け込むのは早かったと思いますよ。気付いた点は1期生の時は日本語がわからなければメモをしていましたが、2期生、3期生になるとわからなければ1期生に聞けるのでね。メモをする動作が減ったように思います。
ウチは優しいようで厳しいんですよ。
寮にはベトナム語に翻訳したルールがあります。6名が共同生活をするので、当番制で「料理をする、食器を洗う、洗濯をする、トイレ掃除をする、お風呂を洗う」など分担して、毎日誰かが何かをやるようにしています。また、寮は会社の隣なのでどういった生活をしているのか体調管理を含めて月に1回チェックに行っています。油料理をすることが多いので、キッチン回りとか床とかベトベトになりやすくて。掃除ができていないときは「ベトベトやぞー。あかん。もう1回やり直せ。」って言って拭かせています。その時だけ気合い入れてやっているのかもしれないけど(笑)
寮はきれいですよ。
日本語のマンガを読んでいます。マンガ本はこちらが渡したもので、始めにドラゴンボールを読んで、今はワンピースですね。すでに半分ぐらい読んでいます。
ドラゴンボールを渡した理由は誰もが知っているもので、話題にもなるし、内容もそんなに難しくないから取りつきやすいかなと思って。あと、教科書ばかり見ていても話せないと思うんですよね。テキストで勉強する以外のことが会話の中や日本語検定試験で出てきたら理解ができないだろうということもあって渡しました。
そのお陰かどうかわからないですけど、N3に合格しました。
マンガ読みながら片手に携帯を持って意味を調べつつ、気になった言葉はメモをしているようです。それを時折見せてもらうと“こんな所ひっかかったんや”とか気付いて楽しいですよ。スゴイなと思うのは、話は大阪弁でしょ、勉強は標準語。マンガはマンガの世界の言葉であるのに、実習生はそれをうまく理解しているようです。
言葉の話では実習生は標準語で勉強をしてくるので、始めは「あかん」が通じず、「ダメやで」と言い直すこともありました。今では実習生も大阪弁を使っていますけどね。
日本語試験について怒りましたね。2.期生2名のうち1名が夏のN3試験、ダメだったんですよ。「次の12月合格しろよ。」と言ったんですけど、「受けない。」と言ったんです。
「なんで?」って言ったら12月受けてまた合格できなかったら皆にヤイヤイ言われるからイヤやということでした。 “いや、そうじゃないやろうまだ半年あるやん、何故勉強しようっていう考えにならないの?”っていう思いがあって。日本語の勉強も含めて来てると思うんで。実習生の将来のこともあるじゃないですか。なので、その時ばかりは「テストで合格不合格ってあるけど、お前が勉強してきたことを評価してくれてる試験なんやから。」って、キツく怒りました。
言葉は1期生の時は問題ありますが、1期生を育てていれば2期生以降の後輩は問題ないと思います。日本人とも近い感覚を持っているので安心して雇用できるのではないかと思います。
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