受け入れ企業様の声
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
軽自動車の部品製造を主力業務としているU社の本社工場で、5人はそれぞれの担当作業をこなしている。皆、教わったことを忠実に守り、真面目に働いているようだ。
中でもバックツゥアンは、“多台持ち”といって、一人で2台の機械を担当している。
これは機転が利かないとできないことで、非常に優秀とI室長も高く評価する。
特にスピード力が求められる仕事で、2台の機械を扱うことを任されるのは彼の能力の高さをうかがわせる。
「5人は、初めての実習生の受け入れでしたが、5人とも問題はありませんが、そのうちの2人は特に優れた能力を発揮し、彼らから学んだり、新しい発見や技術をもたらしたりしてくれています。弊社の日本人社員にもいい影響を与えている……そんな手応えを感じています!」とI室長。
広々した工場で、全機械、ラインもフル稼働しているなか、5人は作業に励んでいる。
寮での5人は問題なく暮らしているようだ。というのも、I室長が、少しの間だが寮に泊まり込んで生活指導していたこともあったという。
今も「たまに抜き打ちで夜に寮のインターホンを鳴らして生活をチェックします。いきなりインターホンが鳴って、彼らもあわてるかと思えば、意外にきちんと掃除や整理整頓をしていますね。『上がって何か食べて』としきりに言います。その気持ちが嬉しいですね。皆気立てがよく優しいですよ」とにこやかに話される。
一方最近、実習生の一人が自転車を盗られ、自転車は出て来ましたが、籠は変形し、何ともみすぼらしい状態になっていた。鍵をかけずに放置していたということで、これにはI室長も雷を落としたという。
「自分の持ち物をきちんと管理する。ちょっとぐらい、と言う甘えがあると色んなことに影響が出ます。若いうちに基本的なことが出来るようになれば彼らもこれからの人生に活かせます。いずれベトナムに帰ったら2世帯住宅を建てていて結婚するもの、休学している大学へ戻るもの、実家の飲食業を継ぐもの…など、若い彼らは皆それぞれの夢を持っています。夢の実現のためには厳しく指導することが彼らのためになると考えます」
貴重な日本での実習、実習期間に、日本語だけは習得して帰国して欲しいとI室長は願う。
「私が残念に思うのは、日本にきてベトナム人同士会話して、インターネットでベトナム語のページを見て、携帯電話でベトナム人の友人とベトナム語を話しているものがいる……それでは日本に来た意味がない。自分で自分を追い込んででも、日本語習得に貪欲になって欲しい」
もちろん5人の中でも日本語習得レベルに差があり、どんどん上達している者もいるそうだ。しかし、もっと自分を追い込めば、さらに伸びると助言される。
「弊社には正社員でフィリピン人の女性がいます。日本人と結婚し、もう長く日本で暮らしていますが、日本に来て2年ぐらいは毎日泣いていたと聞きます。言葉の習得とはそれぐらい辛い思いを乗り越えないといけないものだと、私は思います。若く頭が柔らかいこの時期に日本語を自分のものにしてしまうことの大切さを、彼らにもっと理解して欲しいですね。彼らなりに努力はしているし、弊社でも3~4カ月は小学生の教材で日本語の指導もしていました。少なくとも1年は徹底的に日本語漬けになり、ベトナム語を忘れてしまう気持ちでいて欲しいです」I室長の思いは熱く、
彼らの将来を考えた優しい思いに溢れている。
U社には草刈りと称する楽しいイベントがある。
琵琶湖に寮を保有されていて、そこの草刈りを定期的にしないといけない。今年は実習生たちも2回、琵琶湖の寮に連れていってもらったようだ。社員と実習生、合わせて20人以上で行う草刈りは2時間もあれば完了する。
その後、バーベキューでお肉をたっぷりいただく。実習生たちもお肉は大好物で、かなり楽しみにしているようだ。
飲み放題、食べ放題のバーベキューなど、ご馳走を食べる機会が何度かあり、彼らが気を遣って手作りの春巻きのようなものを持参してきたそうだ。
「美味しかったですよ。そういう気遣いができるのは立派だと思います」I室長は、本当に実習生の暮らしのすべてを見てくれていて、できるだけ彼らの人としての人間力の成長まで考えてくださっている。
彼らは日本人の同年代の若者がするような遊びも楽しんでいるが、彼らが意外に強いのは五目並べだ。
特にダオくんがものすごい強さを発揮している。
「日本の技術とともに、いい思い出を持って帰って欲しい」
そんなI室長の思いの深さに若い彼らが本当に気付くのは、自国ベトナムに帰ってからかもしれない。
実習生の日本語習得には、彼らの努力が一番必要と思いますが、弊社もできる限り指導しサポートしていきたいと考えます。
そして組合の方でも日本語能力が向上するような学習法などを確立し、日本に来る段階で、日本語習得がいかに大切で、将来の財産になるかを事前に強く意識付けを頂けるようご指導を下さると幸いです。
熱心にご指導をいただき感謝いたします。
幣組合でも、日本語取得は重要課題として取り組んでいる問題です。
配属時に日本語検定4級レベル以上の習得、さらにレベルを上げる為に2級・3級検定講座の実施、地方の実習生もが日本語が学べるようにと今後は通信教育の実施を考えています。
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