技能実習2号を満了したベトナム出身のニュンさん。当組合と長年お付き合いのある愛知県M社にて就職が決まりました。新型コロナウイルスによる移動制限で帰国困難者となっていましたが、帰国後の夢を叶えるためにもっと日本で働くことを希望しました。技能実習時とは異なる職種での就職となったため、今後1年以内の「特定技能試験合格」を目指します。特定活動（就労可）の在留資格が下りてからの就労になりますので実際に仕事ができるのはもう少し先です。

当日は大阪にある組合寮より車にて出発しました。ベトナム人は車に酔いやすい傾向にあり、車での移動には酔い止めが必須です。私と合流したのは寮から組合まで車移動してきた時で、すでに少ししんどそうな雰囲気でした。しかしながら2時間半の行程の約半分は眠っていて、到着後の昼食もしっかりとっていたので安心しました。

昼食後、緊張の中M社の事務所へ。ひと通りの挨拶を終え、その後は本日のメインイベント職場見学です。「事前に見学しておいた方がよいだろう」という社長の計らいで決まったものですが、我々組合スタッフも見学させていただきました。説明してくれたのは、日本人スタッフではなく先輩となる2年目の実習生。日本語でしっかりと説明をする姿に驚かされました。組合スタッフ向けにもう一人実習生をつけて下さったので、大変勉強になりました。その他、生活相談の特定技能者1名、寮案内の実習生1名もニュンさんのために時間を割いてくれており、彼女たちにもM社長にも感謝の言葉しかありません。

ほんの数時間しかニュンさんと一緒に過ごしていませんが、寮で別れる時はなんだか少し寂しい気持ちになりました。

引っ越しや新しい人たちとの出会いに緊張しっぱなしの1日でしたが、まだスタート地点です。これから夢のために頑張ってくれることを願っています。