受け入れ企業様の声
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
当組合のサポート担当者が
受け入れ企業様にインタビューしました。
T社は昭和37年、魔法瓶の中瓶の生産で創業されました。
魔法瓶のガラスを生産していたのは大阪だけで、その頃競合他社がたくさんありました。
その当時は魔法瓶のガラスは手作りに近い状態でしたが、合理化が順調にできたところが残っていきました。
魔法瓶のメーカーは日本では数社しかございません。その中の一社である魔法瓶メーカー専属の製造会社が同社です。
電気ポットは現在コンビニでの安定した需要が見込まれます。こちらでは容器が2層になり冷めにくい、高級クラスの電気ポットを生産しています。
そしてもう一つの製造品目である高級クラスの炊飯器とともに、専門生産ラインを持つ、オンリーワン企業と言えるでしょう。
今回、ベトナムから男性2名、 女性2名の実習生を受け入れました。新体制の第一弾の試みです。
外国人実習生を電気ポット、炊飯器の各ラインに配属されました。
炊飯器は組立てのみですが、今需要が伸びていて相当忙しくなっているそうです。
電気ポットの方は部品から組んで出荷までします。
組立てではなく加工に近い作業で、ラインで工程管理や漏電検査もします。ベテラン社員が実習生に技術継承していきます。
今後も 外国人実習制度を活用したいと考えられています。
同社には日本人と結婚し、お子さんのいる30歳過ぎのベトナム人女性が働いています。
彼女は日本に住んで8年になり、大抵の日本語がわかるため、4人には心強い存在。
特に女性は彼女に何かと相談しているそうです。男性2人は性格の違いか、あまり気が合わないようです。
「日本人は相性が悪い同僚がいたとしても表向きは合わせますがベトナム人は『あの人無理です』と態度がはっきりしているのが国民性の違いでしょうね(笑)」とO副社長さん。仕事での支障は全くなく、たまに実習生4人でカラオケにいったりして彼らなりに親交を深めているようです。
同社で実習生のお誕生日会を企画されたときは、その前日ぐらいからそわそわとして実習生達が楽しみにしている様子が伺えたそうです。
同社も生産管理の現場でも、完璧な製品を生み出すために社員各々が責任を持って仕事をしています。
その製品づくりの意識は日本独特のものですが、なぜメイドインジャパンが支持されるのかを実習生達は身をもって学び、人生に活かしていくことでしょう。
日本語については、彼らはボランティアの日本語学校に通っています。女性のリンはクリスチャンで近くの教会を
紹介してもらいそこでも日本語を習っています。
男性のハイはクリスチャンではありませんが、リンに聞いて同じ教会に通い出しました。
お茶とお菓子も出て、時にはご飯が出ることもあり、ハイはリン以上に熱心に通っているそうです。
ハイはさらに図書館に行き、日本語の本を借りてきてはよく読んでいるそうです。「日本語はハイがリンを間もなく追い越しますよ」また、ハイは社交的で、社内食堂で食器を返却する際も「美味しかったよ」など、必ず何か一言添えるそうです。そうして次第に日本語を覚えていくことでしょう。そういえば実習生達は工場の敷地内で小さな菜園を設けています。育てているトマト、キュウリ、ゴーヤなども彼らの成長の証のごとく立派に実っていました。
日本語の勉強の仕方は、どうすれば効率的に学んでいけるのかなど、体系的にこちらが進めていける指導書などを用意して欲しいです。
日本語の指導については現在、日本語教室や入国時の日本語検定4級程度保証などに取り組んでおりますが、さらに体系的に取り組めるような「仕組み」としての教育作りを行って参ります。
貴重なご意見を有難うございます。
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